副乳を取ることにした Day3
手術当日。
手術は平日の昼間のみ受付で、これのために丸一日有給を取るのもなぁ、と思い昼休みに中抜けをくっつけての突撃手術になった。我ながらバカなのかなと思う。
前開きの服で来てくださいね、と言われたので学生時代ぶりにチェックシャツを引っ張り出した。
理系の制服チェックシャツ。あんま関係ないけど。
でもオフィスに着て行ける前開きの服なんて他にはなかったのでしょうがない。
部屋に入り、私が準備を終えてベッドの上に横たわると、医師や看護師たちは手慣れた様子で準備を進め、私の脇に麻酔の注射を刺していく。
手術あるあるだが、この麻酔が一番痛い。と言っても全然我慢できるレベル。
手術中は麻酔が効いているのでもちろん痛みはないが、何となく引っ張られている感じや組織を切られている感じが伝わってくるので、ナーバスになってしまった。
1時間ほどで手術は終了。
脇にガーゼを挟んで圧迫し、包帯でぐるぐる固定したら完了。
何とも痛そうな見た目になってしまったが、包帯を巻く前にパッと見た感じ、脇がスッキリしたように見えた。これで脇肉のように見えていた副乳ともおさらばである。
術後は自分の脇から摘出した乳腺組織を見せてもらい、写真まで撮らせてもらった。
なかなか自分の体内のものを見ることなんてないから貴重な経験。
このあとはこの組織を念のため検査に出すらしい。悪性腫瘍などではないか、副乳で間違いないか。
検査結果は10日後くらいと言っていたかな。多分副乳で間違いないだろう。
また明日来てくださいね、と言われたので会計の時に診療の予約をして職場に戻る。
さてこれからしばらく脇を固定された生活が待っている。
慣れる頃には終わってるだろうなぁ。がんばろう。